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AVerMedia「AVT-C285」とは?製品仕様・録画性能についてご紹介

アイキャッチ画像・AVerMedia AVT-C285 スペック紹介

※当ブログでは広告を利用して情報をお届けしております。

今回は、AVerMediaのキャプチャーボード「ゲームレコーダー HD II AVT-C285」の仕様・性能について、製品外箱や公式サイトなどに記載された情報をもとに、できるだけわかりやすく紹介していきます。

ゲーム実況・配信で使うキャプチャーボードは、PCとUSBで接続する外付け型か、PCのPCI Expressスロット使用による内蔵型のどちらかが一般的です。しかし、AVT-C285はPCと一切接続することなくゲーム映像の録画ができます。

録画性能自体は最大1080p/30fpsでフレームレートが少々足りていませんが、PCスペックに左右されずにキャプチャーが可能で、動作安定性も高いのが特徴です。

個人的にPSP・PS2の映像キャプチャーのために5年以上使い続けるくらいに重宝しています。

目次

AVerMedia「AVT-C285」とは?特徴&使い方について

AVerMedia AVT-C285の外箱
製品名ゲームレコーダー HD II(型番・通称:AVT-C285)
パソコンとの接続方法PC不要・単体録画(スタンドアロン)
エンコード方式ハードウェアエンコード(H.264+AAC)
パススルー出力フルHD(1920×1080)パススルー
最大録画品質1080p/30fps(720pは60fpsまで可)
映像ビットレート最大20Mbps
接続可能なビデオ端子HDMI・コンポーネント
対応ストレージHDD・SSD(内蔵2.5インチ&USB接続・2TBまで)
発売日2013年11月11日
備考1ファイル最大8時間まで録画可能

「ゲームレコーダー HD II AVT-C285」は、様々なデジタル機器の設計・製造をしている台湾の企業・AVerMediaによるゲームキャプチャーボードです。

PCとの接続不要で、フルHDパススルー出力&HDMI・コンポーネント接続による最大1080p/30fpsでの録画が可能で、これからゲーム実況を始めてみたいという初心者の方でも簡単なリモコン操作で扱えるように作られています。

2013年11月発売の少々古いキャプチャーボードで、生産自体も残念ながら2019年1月時点で既に終了していますが……

現在でもメルカリなどのフリマアプリでは、中古品で7000円前後で取引されています。

AVT-C285 本体の外観&接続端子をチェックしよう

AVerMedia AVT-C285 本体

  • 大きさ:幅190.0mm×奥行152.5mm×高さ33.5mm
  • 重さ:約421g

黒い本体に赤いロゴマークという、AVerMedia製品によく見られる配色の四角い箱型の製品です。

本体に2.5インチ SATA HDD・SSDを内蔵できるため、キャプチャーボードのサイズとしては大きめで弁当箱のようなフォルムをしています。

波紋のような模様が目立つ本体上面には「巨大なAVerMediaロゴマーク」と「GAME CAPTURE HD II」が見られます。

元々「GAME CAPTURE HD(AVT-C281)」やその改良型である「AVT-C281J」の後継モデルとして発売されましたが、AVT-C285の製品名は「ゲームレコーダー HD II」だったりします。でも本体にはGAME CAPTURE HD II……ちょっとややこしいですよね。

本体前面には左から「USB2.0端子」「マイク入力端子」「ヘッドホン出力端子」と「各種LEDランプ」「赤外線センサー」があります。

USB2.0端子には、PC不要で録画するためのストレージとして外付けUSB3.0/2.0 HDD・SSDを接続します。

AVerMedia AVT-C285 本体のUSB・マイク・ヘッドセット端子

マイク入力端子には、3.5mm 3極ミニプラグでマイクやヘッドセットを繋いで音声入力が可能で、動画とミックスして録画することができます。

ヘッドホン出力端子には、3.5mm 3極ミニプラグでヘッドホンを繋いで音声の視聴ができます。

各種LEDランプには、HDMI・YPbPr(コンポーネント)・REC(録画ボタン)・POWER(電源ボタン)などがあります。

AVerMedia AVT-C285 本体の各種LEDボタンと赤外線センサー

HDMI・YPbPr(コンポーネント)では、ゲーム機とのケーブル接続状況を確認できます。

REC(録画ボタン)では録画状況を、POWERでは本体の電源ON/OFF状態を確認できます。ちなみに、RECとPOWERに関しては、手動でも操作できるようにボタンになっています。

赤外線センサーはそのままの通りで、リモコンの信号を受け取る部分です。

本体背面部分は左から「コンポーネント入力端子」「HDMI(IN / OUT)端子」「LAN端子」「電源アダプタ入力端子」となっています。

AVerMedia AVT-C285 本体背面

コンポーネント入力端子には、付属品の「ゲーム機接続用ケーブル」や市販のコンポーネントケーブルを接続します。

AVerMedia AVT-C285 本体のコンポーネント端子

僕のようにPSPのコンポーネントAVケーブルを繋ぐこともできます。

AVerMedia AVT-C285 本体のHDMI・LAN・電源端子

HDMI端子には、IN(入力)端子側にゲーム機や携帯端末などの映像出力機器を、OUT(出力)端子側にテレビ・モニターなどへパススルーさせるために、HDMIケーブルで接続します。

LAN端子には、スマートフォンの専用アプリ「GameMate」での操作をする際に、LANケーブルを繋ぎます。

以前は、YouTubeへ動画をアップロードする際にも利用していましたが、現在はYouTubeのポリシー変更により動画アップロード機能は利用できません。

電源アダプタ入力端子には、付属のACアダプターを接続します。

AVerMedia AVT-C285 本体底面

本体底面には、本体に2.5インチSATA HDD・SSD(7mm/9.5mm厚)を直接内蔵できるスペースがあります。

AVerMedia AVT-C285にストレージを内蔵させる

画像のように、HDD・SSDを内蔵させることができます。

AVT-C285の付属品

下記7点がAVT-C285の付属品です。

  • 取扱説明書
  • クイックガイド
  • HDMIケーブル(1500mm)
  • ゲーム機接続用ケーブル(2000mm)
  • 専用リモコン
  • 単4形乾電池 2本
  • ACアダプター
AVerMedia AVT-C285 本体と付属品

AVT-C285には取扱説明書だけでなく、機器との接続方法が記載されているクイックガイドも付いています。

なお、取扱説明書はAVerMedia公式サイトのサポートからもダウンロードが可能です。

HDMIケーブル(1500mm)は、パススルー用に付属しています。市販のものでも代用できます。

ゲーム機接続用ケーブル(2000mm)は、PS3やPS2、Xbox360、Wii U、Wiiなどのゲーム機とコンポーネントケーブルで接続する際に使用します。

ゲーム機接続用ケーブル1つで、様々なゲーム機と繋ぐことができます。

専用リモコンは、AVT-C285を操作する際に使用します。

AVerMedia AVT-C285の付属リモコン

リモコンが無いと一切何もできなくなるため、失くさないように気をつけましょう。

ちなみに、AVerMedia製のキャプチャーボードに付属するリモコンは同じ仕様のようで、ER330付属のリモコンをAVT-C285でも使用できます。

単4形乾電池2本は、リモコンに入れて使用します。

ACアダプターは、本体のDC IN端子に接続して給電します。

AVT-C285のスペックについて/本体仕様・録画品質をチェックしよう

ここではAV-C285の各種スペックについて、以下3つに分けながら確認していきましょう。

  • 接続可能なゲーム機・端末
  • 録画性能
  • ストレージの仕様

接続可能なゲーム機・端末

AVT-C285とHDMI・コンポーネントケーブルで接続可能な機器を、Nintendo・SONY・その他ゲーム機(端末)の順番に表にしてまとめてみました。

実機の使用を前提としているため、互換機や映像・音声コンバーターなどを使用する場合は、正常にキャプチャーができない可能性があります。

ゲーム機(Nintendo)HDMIコンポーネント備考
Nintendo Switch×テレビモードでの使用必須
Nintendo Switch Lite××テレビ出力自体ができない
Wii U 
Wii× 
ゲームキューブ×コンポーネント接続は型番:DOL-101の本体のみ
ニンテンドー64×× 
スーパーファミコン×× 
ファミリーコンピュータ×× 
ゲーム機(SONY)HDMIコンポーネント備考
PlayStation 5×設定でHDCPをオフにする
PlayStation 4×設定でHDCPをオフにする
PlayStation 3△ ※1HDMI接続での録画には専用の分配器が必要
PlayStation 2× 
PlayStation 1××PS1ソフトはPS3で使用可能
PlayStation Vita TV△ ※1×HDMI接続での録画には専用の分配器が必要
PlayStation Portable×PSP2000・3000専用ケーブルが必要
その他ゲーム機・端末HDMIコンポーネント備考
Xbox Series X / S× 
Xbox One× 
Xbox 360 
Xbox× 
iOSデバイス×Lightning Digial AVアダプタを使用
Androidデバイス△ ※1×HDMI接続での録画には専用の分配器が必要

※1 HDCP信号が含まれているため、HDMI接続での録画は不可。とある分配器を使用すればHDMI接続での録画が可能になる

録画性能

PC不要で収録ができ、フルHDパススルー出力対応、ハードウェアエンコード方式にて最大1080p/30fpsでのキャプチャーが可能です。1080p/60fpsでの録画はできないため、Nintendo Switchの映像をキャプチャーすると少々カクカクして見えます。

ただし、配信機能は搭載されていないため、ゲーム映像を録画する目的で使うなら満足できる機能・性能が揃っています。

AVT-C285の録画品質
エンコード方式ハードウェアエンコード(H.264+AAC)
パススルー出力フルHD(1920×1080)パススルー対応
対応入力解像度1080p(60・50fps)/ 1080i(60・50fps)/ 720p(60・50fps)/ 576p / 576i / 480p / 480i
対応録画品質1080p(最大30fps) / 1080i / 720p / 576p / 576i / 480p / 480i
映像ビットレート最大20Mbps
音声ビットレート128kbps
動画ファイル形式MP4

また、映像ビットレートに関しては、入力解像度と録画品質設定によって決まっています。

入力解像度最高良い長時間
1080p20Mbps15Mbps15Mbps
1080i15Mbps12Mbps10Mbps
720p20Mbps18Mbps5Mbps
576p・576i / 480p・480i7.5Mbps5Mbps3Mbps

ストレージの仕様について

AVT-C285で使用できるストレージの仕様は下記の通りです。

  • 対応ストレージ(SATA接続):2.5インチ SATA HDD / SSD(7mm/9.5mm厚のみ対応)
  • 対応ストレージ(USB接続):USB 3.0/2.0対応の外付けSSD・HDD
  • 対応最大容量:2TBまで
  • フォーマット:NTFS形式
  • 最長録画時間:1ファイル最大8時間まで録画可能

AVT-C285の特徴についてまとめると……

  • 2013年に発売したAVerMedia製のPC不要型キャプチャーボード
  • PCと繋ぐことなく、リモコン操作でゲーム映像の録画ができる
  • フルHDパススルー出力対応で、最大1080p/60fpsでの録画が可能
  • ゲーム機・携帯端末とHDMI・コンポーネントケーブルで接続が可能
  • ストレージにはUSB接続や本体に内蔵させたHDD・SSDを利用する

2021年に発売されたばかりの、録画だけでなく配信も可能という珍しいキャプチャーボードです。

4Kパススルー出力機能があるため、4K映像が当たり前となっているPS5・PS4 Proなどの録画・配信にちょうど良い製品です。

もちろん、コンポジットケーブルを接続すればレトロゲームにも対応できるので、色んなゲーム機で録画・配信もできますね。

ファームウェア更新して初めてキャプチャーボードとして使えるようになる点だけが気になりますが、更新後はPC不要で録画・配信できる強みを最大限活かすことができます。

配信時に細かい設定をしたい方にとっては、ER330の配信は物足りなさを感じるかもしれませんが、手っ取り早くPC不要でゲーム配信を体験したい方にとっては最適な製品です。

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この記事を書いた人

雑記ブログ「まさゆめおぼえがき」を書いてる人。旅行好き。ダンボー好き。機械いじりもわりと好き。

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