どうも、しょういちです。
今回は、ファミコンソフトでゲーム実況・ゲーム配信をするやり方&おすすめのキャプチャーボードについてをご紹介します。
今もなお遊べるレトロゲームの代表として、ファミコン(ファミリーコンピュータ)は日本だけでなく世界的にも有名なテレビゲームです。
「ファミコンは『RFスイッチ』で映像・音声を出力させて遊ぶ」という方法が当時は一般的でしたが、現在では様々な方法でファミコンソフトを遊べるようになっています。
この記事では、そうしたファミコンソフトの遊び方にあわせたゲーム実況・配信のやり方や、おすすめキャプチャーボードについてを解説していきます。
なお、「そもそもキャプチャボードって何?」という方は、下記の記事をご覧ください。
ファミコンソフトでゲーム実況・配信をする方法4つを確認しよう
ファミコンのゲームソフトは実機ではもちろん、それ以外の機器・方法を利用して遊ぶことができます。これはゲーム実況・配信でも同様で、具体的な手段としては下記4つになります。
- ファミコン対応の実機
- 復刻版のミニ実機
- サードパーティー製の互換機
- 有料オンラインサービス&バーチャルコンソール
一つずつチェックしていきましょう。
ファミコン対応の実機を使って遊ぶ場合/接続方法&メリット・デメリット
ファミコンが現役で活躍していた頃に発売された本体を使って、ファミコンソフトを遊ぶ方法です。
一般家庭向けに製造されたファミコンソフト対応の本体は、主に3種類あります。
- ファミリーコンピュータ(HVC-001)
- AV仕様ファミリーコンピュータ(HVC-101)
- ツインファミコン(AN-500B・R/AN-505B・R、シャープ製互換機)
一つひとつ見ていきましょう。
ファミリーコンピュータ(HVC-001)
遊べるタイトル | 発売済みのファミコンソフト(1000タイトル以上) |
本体のAV出力端子 | RFスイッチ |
キャプチャーボードとの接続 | なし(ビデオデッキ利用でコンポジットビデオ+モノラル音声出力が可能) |
- 当時と同じ状況・感覚で遊ぶことができる
- 純正本体なので全てのファミコンソフトが確実に動作する
- 2コンのマイク機能を使える
- 中古でも動作品が比較的多い
- 中断セーブ機能がない&そもそもセーブできないゲームも多い
- プレイ中の本体に衝撃が加わると、ほぼ確実に動作が停止する
- 慣れていないとRFスイッチ導入のハードルが高い
- RFスイッチをそのままキャプチャーボードに繋ぐことはできない
ファミコンの実機としてあまりにも有名なのが、HVC-001という本体です。
個人的にファミコンの思い出と言えば、遊んでいたゲームのボスよりも親や掃除機のほうが強敵だったり、ドラクエの冒険の書が消える時の音がトラウマになったりと、ゲーム内だけでなくゲーム外でも「たたかう」ことの多いゲーム機でした。
えんじ色と白色の見た目から「赤白ファミコン」と表現する方もいます。ファミコンソフトには、やはり任天堂純正の本体がピッタリです。
ファミコンソフトはロムカセットが中心でしたが、「ディスクカード」と呼ばれるディスクメディアを用いたソフトも存在します。
ディスクカードのソフトは、下の画像の「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」を利用して、カードに記録されたゲームを遊ぶことができます。
ディスクカードは読み取りだけでなく書き込みも可能で、中古ファミコンショップなどに置いてあった「ディスクライター」という大きな機械を使って、500円でソフト書き換えができました。
当時のファミコンカセットの販売価格が5000円ほどでしたから、破格のお値段で様々なゲームが遊べることがわかります。単純計算でソフト10本分の書き換えができるため、子供のお小遣いでも充分に手の届くゲームでした。
ちなみに、僕が子供の頃はカセットタイプのゲームで遊ぶことが多かったので、ディスクライターのありがたみも全くわからずに見向きもしませんでした。
今にして思えば「ディスクシステムを持っていたのに、どうして利用しなかったんだろうか……?」と非常に後悔しています。
本体の背面には「AC ADAPTER」「TV・GAME切替スイッチ」「CH1・CH2切替スイッチ」「RF SWITCH」などがあります。
AC ADAPTERには、給電のためにACアダプタを接続します。
TV・GAMEの切替スイッチは、後述する「RFスイッチ」を利用するうえで必要になるもので、ファミコンで遊ぶ際にはGAME側に、テレビを視聴する際はTV側にスイッチを切り替えます。
CH1・CH2切替スイッチは、ゲームをする際のチャンネルを地上アナログ放送1チャンネル・2チャンネルのどちらにするか変更できるスイッチです。
そしてRF SWITCHですが、この本体で映像・音声を出力するために使用する「RFスイッチ(HV-003)」のケーブルを接続します。
画像の物がRFスイッチです。
RFスイッチの詳細&ビデオデッキを利用したRFスイッチの接続方法については、下記の記事をご覧ください。
RFスイッチのケーブルはそのままキャプチャーボードに繋ぐことはできないため、ビデオデッキを利用してRCA端子で接続できるように変換します。
ビデオデッキを利用した方法では、映像出力機器(ビデオデッキ)の接続端子がRCA(コンポジット)端子になるので、キャプチャーボードもコンポジットケーブル対応の物が必要になります。
ただし、ファミコンの使用で出力音声はモノラルになります。
また、アップスキャンコンバーターを使用すれば、コンポジット・S端子をHDMI端子に変換して接続することも可能になりますが、録画・配信の最中に不具合が発生する可能性もあります。コンバーター使用する際は、注意しましょう。
余談ですが、RFスイッチを使わずにAV出力ができるように、個人が改造したファミコン本体をヤフオクやメルカリなどで見かけることがあります。
コンポジット端子やUSB給電ができるタイプなど様々な種類があるようですが、当時と同じ使い方ではなくなるため、改造されたファミコン本体を購入する場合は、ゲームソフトの動作確認や故障・不具合に対する対応も必ず確認しておきましょう。
AV仕様ファミリーコンピュータ(HVC-101・ニューファミコン)
遊べるタイトル | 発売済みのファミコンソフト(1000タイトル以上) |
本体のAV出力端子 | AV OUT(コンポジットビデオ+モノラル音声) |
キャプチャーボードとの接続 | コンポジットビデオ+ステレオ音声(RCA)ケーブル |
- 当時と同じ状況・感覚で遊ぶことができる
- 純正本体なので全てのファミコンソフトが確実に動作する
- コンポジットビデオ出力はRF出力よりも画質が少し良くなる
- AVケーブルはスーパーファミコンやニンテンドー64、ゲームキューブなどでも使える
- 中断セーブ機能がない&そもそもセーブできないゲームも多い
- プレイ中の本体に衝撃が加わると、ほぼ確実に動作が停止する
- HVC-001(赤白ファミコン)と比べると、中古品の入手難易度&価格が高い・2コンのマイク機能が無くなっている(特定のコマンド入力で代用可能)
1993年12月1日発売の、AVケーブルによる映像・音声出力が可能となったファミコン本体です。
正式名称は「AV仕様ファミリーコンピュータ」ですが、「ニューファミコン」や「NEWファミコン」と呼ばれることのほうが多いです。
スーパーファミコンの本体が発売された1990年11月21日よりも後に作られたため、コンポジットビデオ出力が標準搭載されているのが特徴です。
本体の背面には、「AV OUT(映像・音声出力)」と「DC IN(給電用)」があります。
映像・音声の出力には、AVモノラルケーブルやAVステレオケーブルを使用できます。使用するAVケーブルはスーパーファミコンやニンテンドー64などで使用するものと同じものが利用できます。
DC INには、赤白ファミコンと同じACアダプタを接続できます。
下記の接続方法で、映像・音声のキャプチャーが可能になります。
- AVケーブルをニューファミコン本体の「AV OUT」という部分に接続する
- AVケーブルのRCA端子(赤・白・黄)をキャプチャーボードと接続する
この方法では、映像出力機器(ニューファミコン)の接続端子がRCA(コンポジット)端子になるので、キャプチャーボードもコンポジットケーブル対応のものが必要になります。
ただし、ファミコンの音声はモノラル出力のため、AVステレオケーブルを繋いでもモノラル音声×2になります。
ちなみに、本体のAV OUTには「RFモジュレータ(HVC-013)」というものも接続することができます。※画像はイメージで、NINTENDO 64用のRFモジュレータ(NUS-003)を使用しています
RFモジュレータを接続することで、赤白ファミコン(HVC-001)と同じようにRFスイッチのケーブルを繋いで遊べます。
ツインファミコン(AN-500B・R/AN-505B・R、シャープ製互換機)
遊べるタイトル | 発売済みのファミコンソフト(1000タイトル以上) |
本体のAV出力端子 | コンポジットビデオ+ステレオ左音声、RFコンバータ |
キャプチャーボードとの接続 | コンポジットビデオ+ステレオ左音声(RCA)ケーブル |
- 当時と同じ状況・感覚で遊ぶことができる
- 純正本体とほとんど変わらないので、全てのファミコンカセットが確実に動作する
- コンポジットビデオ出力はRF出力よりも画質が少し良くなる
- 2コンのマイク機能を使える
- 同じ機械でディスクシステムのソフトもそのまま使用できる
- 中断セーブ機能がない&そもそもセーブできないゲームも多い
- ツインファミコン本体がとにかく大きい
- 多少頑丈になったが、プレイ中の本体に衝撃が加わるとほぼ確実に動作が停止する
- 赤白ファミコン(HVC-001)と比べると、中古品の入手難易度&価格が高い
- 中古品はディスクシステムが動作不良となっていることが多い
- ACアダプタはツインファミコン専用のものが必要になる
「ツインファミコン」は1986年7月1日にシャープ株式会社が発売した、赤白ファミコン(HVC-001)とディスクシステムのドライブ(HVC-022)が一つになった本体です。
赤い前期型(AN-500B・R)と黒い後期型(AN-505B・R)の2種類が存在していて、画像の物は後期型のツインファミコンです。
ファミコン実機として挙げましたが、正確には「シャープ製互換機」で任天堂純正のものではありません。
とはいえ、基本的な内部構造やソフトの挙動などは任天堂の本体とほぼ一緒です。特にディスクシステムに関して言えば、本体外側をそのまま挿げ替えただけと言えるほどそのままなので、この記事ではファミコン対応実機として扱います。
本体の背面には、「映像・音声出力端子(黄・白のRCA端子)」「RFコンバータ拡張端子」「DC7.6V ACアダプタ端子」があります。
映像・音声の出力には、AVモノラルケーブルやAVステレオケーブル、RFコンバータ(AN-58C)を使用できます。
また、ツインファミコンは専用のACアダプタが必要になります。
赤白ファミコン(HVC-001)で使用していたACアダプター(HVC-002)は使用できないため、気をつけましょう。
この方法では、映像出力機器(ツインファミコン)の接続端子がRCA(コンポジット)端子になるので、キャプチャーボードもコンポジットケーブル対応のものが必要になります。
ただし、ファミコンの仕様で出力音声はモノラルになります。
復刻版のミニ実機を使って遊ぶ場合/接続方法&メリット・デメリット
遊べるタイトル | ミニ実機に収録されたタイトルのみ |
本体のAV出力端子 | HDMI |
キャプチャーボードとの接続 | HDMIケーブル |
- 当時を懐かしみながら遊ぶことができる
- HDMIによる高画質・高音質でファミコンソフトが遊べる
- 給電にモバイルバッテリーが使える
- 好きな時に中断セーブをすることができる
- ミニサイズの赤白ファミコン(HVC-001)やNES(NES-001)を所有できる
- 海外版のミニ実機以外は、新品・中古品ともに入手しやすい
- お母さんの掃除機アタックにも耐えられるくらいに頑丈
- 収録タイトルが限られているため、遊べるソフトも限定される
- 本体だけでなくコントローラーもミニサイズで操作しづらい
- 若干の入力遅延が生じる
いくつかのファミコンタイトルが一つにまとめられている復刻版ミニ実機を使って、ファミコンソフトを遊ぶ方法です。
復刻版ミニ実機は、赤白ファミコン(HVC-001)やNES(NES-001・海外版ファミコン)を小さくし、複数タイトルを収録したゲーム機です。
一時期、品切れが続出するほど人気になりましたね。
任天堂純正であるファミコンのミニ実機には、下記の3種類が存在します。
- 「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(30タイトル収録)」
- 「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン(20タイトル収録)」
- 「NES(Nintendo Entertainment System)Classic Edition(海外版ニンテンドークラシックミニ・30タイトル収録)」
海外で発売されたNES Classic Edition以外は、現在でも新品・中古品を比較的簡単に入手することができます。
それぞれ収録されているタイトルが限られていますが、遊びたいソフトが入っていれば簡単にキャプチャーすることができます。
本体の背面には、「HDMI OUT端子」と「DC IN」があります。
復刻版なので、さすがにRFスイッチの仕様は廃止されています。
映像・音声の出力にはHDMIケーブルを使用でき、昔のファミコンソフトを液晶・有機ELテレビの大画面で楽しめます。
DC INには、スマートフォンの充電などで使用するmicroUSBケーブルを接続できます。
ちなみに、給電にはモバイルバッテリーも使用できます。
この方法では、映像出力機器(ミニファミコン)の接続端子がHDMI端子になるので、キャプチャーボードもHDMI対応のものが必要になります。
赤白ファミコンの仕様と違って、音声はステレオで出力されます。
サードパーティー製の互換機を使って遊ぶ場合/接続方法&メリット・デメリット
※画像はサイバーガジェット・レトロフリーク製品ページより引用
対応ハード | レトロフリーク、その他サードパーティー製互換機 |
遊べるタイトル | 互換機で動作するソフトのみ |
本体のAV出力端子 | HDMI(レトロフリークの場合)/ RCA / その他 |
キャプチャーボードとの接続 | HDMI・コンポジットビデオケーブルなど |
- 比較的簡単に新品を入手することができる
- HDMIケーブルで接続できるものが多い
- 中断セーブやバックアップ機能が付いているものも存在する
- レトロフリークはスーパーファミコン以外のレトロゲームでも使用可能
- ファミコンソフトは実物を購入しなければならない
- 互換機を製造しているメーカーが非常に多く、仕様も様々で不安が大きい
- 純正本体と比べて全体的に作りが甘いものが多く、ゲームソフトとの接触や操作性も悪い
- 映像・音声の挙動がおかしくなったり、動作非対応・差し込み不可能なソフトも多く存在する
- レトロフリークはレトロゲーム互換機として有名だが、高価なわりに故障や破損しやすいことでも有名
任天堂純正品ではないサードパーティー製の互換機を使って、ファミコンソフトを遊ぶ方法です。
ファミコン互換機は、実に様々なメーカーから数多く販売されているため、全てを挙げて紹介することは難しいですが、その中でも「レトロフリーク」という互換機が有名です。
※画像はサイバーガジェット・レトロフリーク製品ページより引用
「レトロフリーク」は、2015年10月31日に株式会社サイバーガジェットが発売したレトロゲーム互換機です。小さな本体に専用のカートリッジアダプターを接続することで、ファミコン(FC)を含めた11種類のレトロゲームを遊ぶことができます。
※画像はサイバーガジェット・レトロフリーク製品ページより引用
レトロフリーク本体を接続したカートリッジアダプターに、ファミコンなどのソフトを直接差し込んで遊んだり、本体のmicroSD内にソフトのデータをコピーしてエミュレータで起動したり、といった仕様になっています。
一つの本体で多くのゲームの互換機として利用できるメリットがある反面、動作安定性が低かったり、非対応ソフトが存在したり、故障・不具合が起きやすかったり……などの難があるのがデメリットです。
接続端子に関しては、レトロフリークの場合はHDMIケーブルで接続できます。その他のファミコン互換機もHDMIケーブルやコンポジットケーブルで接続できる印象です。
有料オンラインサービス&バーチャルコンソールを利用して遊ぶ場合/接続方法&メリット・デメリット
対応ハード | Nintendo Switch、Wii U、3DS・2DSシリーズ |
遊べるタイトル | 配信されているタイトルのみ |
Nintendo SwitchのAV出力端子 | HDMI端子(ドック使用) |
Wii UのAV出力端子 | HDMI、AVマルチ出力(コンポーネント・D端子・S端子・コンポジットビデオ対応) |
3DS・2DSシリーズのAV出力端子 | なし(外部出力不可) |
キャプチャーボードとの接続 | HDMI・コンポーネント・S端子・コンポジットビデオケーブル |
- 懐かしのタイトルを現行のゲーム機などで手軽に遊べる
- 入手困難なソフトでも、当たり前のように安価で配信されている
- 月額料金やバーチャルコンソールのソフト1本の価格が良心的で安い
- 中断セーブや巻き戻し(早戻し)機能などが利用できる
- 全てのファミコンタイトルが配信されているわけではない
- ゲーム機によって配信されているタイトルが微妙に異なる
- ダウンロード&プレイにはインターネットへの接続や有料サービス利用が必須となる
有料オンラインサービスやバーチャルコンソールを活用して、ファミコンソフトで遊ぶことができる方法です。
今まで発売されていたゲームソフトを有料でダウンロードやプレイすることができるNintendo公式のサービスで、月額会員に登録したり、好きなソフトをダウンロード購入して利用します。
Nintendo Switchでは有料オンラインサービス、Wii Uや3DS・2DSシリーズではバーチャルコンソールという名前で配信されています。
Nintendoで現在提供中の有料オンラインサービス&バーチャルコンソールは、下記の3つです。
- Nintendo Switch(ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online・月額会員登録)
- Wii U(ニンテンドーeショップ)
- 3DS・2DSシリーズ(ニンテンドーeショップ)
※Wiiショッピングチャンネルは2019年1月31日で終了しているため、新規で購入・ダウンロードすることは出来ません
発売済みの全てのタイトルが配信されているわけではありませんが、ファミコンタイトルはもちろん、それ以外のゲーム機ソフトもダウンロード&プレイできます。
また、プレミア価格のソフトも安く遊べるメリットがあります。
例えば、「サマーカーニバル’92 烈火」というプレミア価格のシューティングゲームは、ヤフオクでは本物かつ箱・説明書などの完品状態で10万円前後で取引されていますが、3DSバーチャルコンソールではなんと税込み524円でダウンロードが可能です。
この方法では、サービスを利用するゲーム機によって接続端子も変わります。
Nintendo SwitchはHDMIケーブル、Wii UはHDMI・コンポーネント・D端子・S端子・コンポジットなどのケーブルに対応しています。キャプチャーボードと接続する際は、どちらにも対応できるHDMIケーブルで接続すると良いでしょう。
ちなみに、3DS・2DSシリーズには映像出力端子が存在しないため、キャプチャーする場合はスマートフォンやビデオカメラでの直撮りになります。
ファミコンのゲーム実況・配信におすすめのキャプチャーボード5点
ファミコンソフトでゲーム実況・配信をする4つの方法を確認したところで、これからゲーム実況・配信におすすめのキャプチャーボードを5つご紹介します。
- I-O DATA GV-USB2
- I-O DATA GV-HDREC
- AVerMedia ER330
- Elgato Game Capture HD
- Elgato HD60 S
それぞれ見ていきましょう。
I-O DATA「GV-USB2」/ファミコン実機向き
製品名 | USB接続ビデオキャプチャー GV-USB2(通称:GV-USB2) |
パソコンとの接続方法 | 外付け型・USB2.0 |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
パススルー出力 | なし |
最大録画品質 | 480i/59.94fps(OBS Studio・アマレコTVを使用) |
映像ビットレート | キャプチャーソフトのコーデックに依存 |
接続可能なビデオ端子 | コンポジット・S端子 |
対応OS | Windows XP SP2 以降(Windows 10対応) |
発売日 | 2010年9月下旬頃 |
備考 | 同じ本体で販売名称の異なるGV-USB/E・GV-USB2/HQ・GV-USB2/Aが存在する |
「ファミコンのゲーム実況・配信には I-O DATA(アイ・オー・データ)のGV-USB2」というくらいに、レトロゲームでは定番のキャプチャーボードです。
2010年9月に発売してから未だに売れ続けている人気のキャプチャーボードで、コンポジット・S端子接続が可能なゲーム機で実況・配信する際に役立ちます。
▲Amazonではパッケージが新しくなった「GV-USB2/E」という名称で販売されています。アイ・オー・データ製ではない類似品も多いので、間違えないように注意しましょう。
GV-USB2の詳細は、下記の記事からご覧ください。
I-O DATA「GV-HDREC」/PC不要でゲーム映像キャプチャーが可能
製品名 | HDMI/アナログキャプチャー GV-HDREC(通称:GV-HDREC) |
パソコンとの接続方法 | PC不要・単体録画(スタンドアロン) |
エンコード方式 | ハードウェアエンコード |
パススルー出力 | フルHD(1920×1080)パススルー対応 |
最大録画品質 | 1080p/60fps |
映像ビットレート | 最大36Mbps |
接続可能なビデオ端子 | HDMI・コンポジット |
対応ストレージ | SDカード(128GBまで)、USB HDD/SSD/メモリー(2TBまで) |
発売日 | 2016年12月下旬頃 |
備考 | 1ファイル最大10時間まで録画可能 |
GV-USB2に続けて、こちらも I-O DATAのGV-HDRECです。
PC不要で場所を選ばずに録画が行えるキャプチャーボードで、コンポジットだけでなくHDMI接続にも対応しているため、レトロゲーム&最新ゲームの映像を録画したい方におすすめです。
本体のボタンで操作が行えて、各種設定も項目を選択するだけでOKという、初心者にも優しい製品です。
GV-HDRECの詳細は、下記の記事からご覧ください。
AVerMedia「ER330」/PC不要で録画&配信が可能
製品名 | EzRecorder 330(通称:ER330) |
パソコンとの接続方法 | PC不要・単体録画(スタンドアロン) |
エンコード方式 | ハードウェアエンコード(H.264・H.265) |
パススルー出力 | 4K(3840×2160)パススルー対応 |
最大録画品質 | 1080p/60fps |
映像ビットレート | 最大40Mbps |
接続可能なビデオ端子 | HDMI・コンポジット |
対応ストレージ | microSDXCカード(512GBまで)、USB HDD/SSD(4TBまで)、NAS |
発売日 | 2021年2月5日 |
備考 | 1ファイル最大10時間まで録画可能(ファームウェアver 1.1.8.9以降に要アップデート) |
AVerMediaのER330は、PC不要で録画だけでなく配信もできてしまう便利なキャプチャーボードです。
HDMI・RCA(コンポジット)端子に対応しているため、レトロゲームだけでなく、Nintendo Switchのような最新ゲーム機でもゲーム実況・配信をしたい方にピッタリな製品です。
ER330の詳細は、下記の記事からご覧ください。
Elgato「Game Capture HD」/1台あればレトロゲーム全般に対応も可能
製品名 | Game Capture HD |
パソコンとの接続方法 | 外付け型・USB2.0 |
エンコード方式 | ハードウェアエンコード(H.264+AAC) |
パススルー出力 | フルHD(1920×1080)パススルー対応 |
最大録画品質 | 1080p/30fps(720pでは60fps) |
映像ビットレート | 最大30Mbps |
接続可能なビデオ端子 | HDMI・コンポーネント・コンポジット・S端子 |
対応OS | Windows 7 以降 / macOS X 10.7 Lion 以降 |
発売日 | 2012年5月21日(日本は2012年8月中旬) |
備考 | S端子アダプタは別売り |
Elgato Game Capture HDは、様々なゲーム機に対応できるキャプチャーボードで、1台あればたいていのレトロゲームのキャプチャーができる優れモノです。
基本はHDMI・コンポーネント・コンポジット接続に対応していますが、別途変換アダプタを用意することでS端子接続も可能です。
この製品はすでに生産を終了しているため、中古品で入手しましょう。
Game Capture HDの詳細は、下記の記事からご覧ください。
Elgato「Game Capture HD60 S」/入手しやすいHDMIキャプチャーボード
製品名 | Game Capture HD60 S(通称:HD60 S) |
パソコンとの接続方法 | 外付け型・USB3.0(USB3.2 Gen1) |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
パススルー出力 | フルHD(1920×1080)パススルー対応 |
最大録画品質 | 1080p/60fps |
映像ビットレート | 最大40Mbps(4K Capture Utility使用時は最大60Mbps) |
接続可能なビデオ端子 | HDMI |
対応OS | Windows 10・11(64ビット版) / macOS 10.12 Sierra 以降 |
発売日 | 2016年4月頃 |
備考 | 上位モデルは「Game Capture HD60 S+」 |
Nintendoのオンラインサービスやバーチャルコンソールを利用して、ゲーム実況・配信をする人に適したキャプチャーボードです。
そのため、接続端子がHDMIのみで、RFスイッチ・コンポジット入力には対応していません。
ビデオデッキ&アップスキャンコンバータを利用することで、実機をHDMI接続してゲーム実況・配信をすることも一応は可能ですが、相性問題や不具合などが発生する恐れがあるため気をつけましょう。
Game Capture HD60 Sの詳細は、下記の記事からご覧ください。
ファミコンでゲーム実況・配信をするやり方&おすすめキャプチャーボードをまとめると……
- ファミコンソフトは、実機・復刻版ミニ実機・互換機・有料サービスなどで遊べる
- キャプチャーボードはコンポジットかHDMI接続が可能なものを選ぼう
- 動作保証はないが、コンポジットをHDMIに変換するコンバーターを使う手もある
- おすすめキャプチャーボードは、安価でコンポジット接続に対応しているGV-USB2
ファミコンソフトのゲーム実況・配信は、ファミコン実機を使ったほうが当時と近い気分で楽しめますが、互換機や各種有料サービスを利用しても問題ありません。
その人の収録環境や好みなど、自分にあった方法&キャプチャーボードでゲーム実況・配信をしてみましょう。
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